新日本フィルハーモニー交響楽団による「29市町巡回事業in熊野」が1月30、31両日、熊野市内の7小中学校であり、児童生徒が一流の木管五重奏を体感した。
巡回事業は三重県文化会館と新日本フィルハーモニー交響楽団が、県内の市町とタッグを組んだアートプロジェクト。「プロの演奏家が奏でる本物の音楽を県内各地に届けたい」との想いのもと、1年に1つの市町で音楽事業を行っている。
今年度の開催地は熊野市が選定され、昨年6月に木本、井戸、有馬、金山小、木本、有馬中で実施。今年に入り1月30日には五郷、飛鳥小と飛鳥中で、また31日は入鹿小、入鹿中、新鹿小・中学校でそれぞれ児童生徒が本物の音楽に触れた。
今回は日本フィルハーモニー交響楽団からコーディネーターの神農広樹さん(オーボエ)はじめ和田桃子(フルート)、佐藤拓馬(クラリネット)、竹下未来菜(ファゴット)、佐藤文香さん(ホルン)の5人が来熊。各学区で子どもたちを前に演奏を披露した。
新鹿小・中学校ではジョプリンの『エンターテイナー』でコンサートがスタート。子どもたちが聞き覚えのある曲に胸を弾ませた。続いて『山の音楽家』をアレンジした曲で、それぞれの楽器の特徴を紹介。猫の鳴き声にも聞こえる『ザ・ワルツィング・キャット』なども奏でられ盛り上がった。児童生徒は間近で繰り広げられる一流の演奏に聴き入り、音楽の感動や楽しさを享受していた。