熊野市木本町の記念通りと本町通りで26日、「第10回きのもとさんま祭り」が開かれた。会場では炭火でさんまの丸干しが炙られ、食欲を誘う香り立ち込める中、多くの来場者が催しを満喫した。
熊野商工会議所(榎本義秀会頭)が主催し、熊野市記念通り商店街振興組合(赤阪俊一理事長)、ぜんざい市の会(和田清次会長)、熊野市商店連合会(森本伸会長)が共催。熊野の特産品「さんま」をテーマに、記念通りと本町通りの商店街が一体となって地域活性化を目的に行っている。
記念通りでは、いこらい市、本町通りも協賛店がワンコインセールなど独自のサービスを展開し、来客を歓迎した。地元特産品の当たる抽選会も人気。午前10時のさんま丸干しの振る舞いには長蛇の列が出来た。
会場には特設七輪が並び、来場者が早速、炭火を使って丸干しをあぶった。記念通りには美味しそうな匂いが漂い、老若男女問わずかぶりつく光景も見られた。
熊野のさんまは脂が抜け丸干しに最適。しかし近年はまとまった水揚げがなく、今年のさんま祭りの丸干しも千葉県産のさんまを地元業者が加工。作り方に工夫をこらし、脂が抜け丸干しに最適と言われる地元産の丸干しに味を近づけた。
地元、木本町のグループは「やっぱりさんまの丸干しは私たちのソウルフード。でも最近は食べる機会が減っています。またいつか、地のさんまが食べたい」と話していた。