熊野市二木島町の二木島カラオケクラブ(浜中のり子代表)が地域住民の心身の健康づくりなどを目的に活動している。正月の3日には二木島公民館で「カラオケ冬まつり」を催し、訪れた人たちが高品質の機材で気持ち良く歌声を響かせた。
二木島地区社会福祉協議会の辻保会長によると、二木島地区は高齢化が著しく、住民約200人の内、75歳以上の人が約140人。お年寄りが外出する機会も減っていく中、同クラブでは二木島地区社協の応援を受け、二木島町や二木島里町の住民を対象に毎月第1、3日曜日午前10時から二木島公民館で無料カラオケを行っている。
歌うことはストレス発散や有酸素運動、脳への刺激など健康に効果があると言われる。さらに、健康の秘訣として笑うことや外出して人と会うことなどが挙げられる中、生きがい、健康、交流の一石三鳥の効果が期待される。
同クラブで使用しているカラオケ機材は市内でも最高峰とのこと。2024年まで25万曲を備えており、6つの大型スピーカーを使用するなど音も抜群。コロナやインフルエンザなど感染症を心配する人もいるため、マイクには除菌カバーを付けており、数曲ごとに取り替えている。
3日の「冬まつり」は正午から夕方まで無料開放。会員やカラオケ愛好者らが訪れ和気あいあい。会話も弾ませながらカラオケを楽しんだ。
二木島カラオケクラブは参加費や年会費無料。現在、二木島町と二木島里町の住民を対象にしているが、今後は町外にも門戸を広げていく考えという。会員らは「カラオケを通じた健康づくりと交流で少しでもお年寄りが外に出て、地域が元気になれば」と話していた。