木本・有馬で功徳施す 曹洞宗の若手僧侶ら托鉢

 曹洞宗三重県第二宗務所・青年会(北知秀会長)は10日、歳末助け合いの托鉢を行った。会員ら10人が3つのグループに分かれて熊野市木本町と有馬町を巡り、多くの住民が協力した。

 三重県第二宗務所は、北は尾鷲市三木里、名柄、南は紀宝町とする北山村、御浜町、熊野市を含む地域にある曹洞宗寺院の組合。青年会は45歳以下の僧侶を基本とした組織で、当該寺院と地域における布教強化や、そのための研修活動などに取り組んでいる。

 今回の托鉢は、社会福祉施設への寄付を目的とするもの。托鉢は僧尼が経を唱えながら各戸の前に立ち、食物や金銭を鉢に受けて回る修行というイメージだが、同会では「流し」と呼ばれる手法で実施。地域住民の無病息災や身体健全を祈りながらお経を唱えて歩き、功徳を施していった。

 僧侶らは熊野市木本町の祐福寺を出発し、午前中は木本町内で、午後からは有馬町内で托鉢。道中では到着を待つ住民の姿も見られ、ねぎらいの言葉とともに合掌しつつ浄財を托していた。北会長によるとこの浄財は熊野市の子ども食堂「熊野みんなの食堂」(三角田留美代表)へ寄付するという。

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