尾鷲市向井、三重県立熊野古道センター(宮本秀男センター長)で7日(土)から来年2月2日(日)まで、「熊野古道伊勢路写真コンテスト」の入賞・入選作品展が開かれる。世界遺産登録20周年を記念した今回のコンテストには13人から27点の応募があり、最優秀賞には花の窟神社を題材にした米田真治さんの「天地の間(あめつちのあわい)」が選ばれた。
7日は午後1時30分から表彰式を予定。審査員の写真家の森武史さんは「出展点数は多くはありませんでしたが、素晴らしい作品に出会え大変感銘を受けました。参加者の皆様の創意工夫、技術的な完成度、作品に込められた作家の思いがひしひしと伝わって来ました。特に目立ったのは、光と影の使い方や、構図の工夫が印象的な作品がいくつかの作品で感じられました」と評価。「テーマの表現力・技術力、そして驚くようなプリントの美しさまで、行き届いた『表現力』のバランスの良さ」が審査の決め手となった。
同センターでは「入賞・入選作品を活用することにより、熊野古道伊勢路の魅力や価値を広く情報発信していきたいと考えております」と話している。入賞作品は次の通り。
▼最優秀賞=米田真治「天地の間(あめつちのあわい)」(花の窟神社)
▼優秀賞=川端弘德「苔むす古道」(波田須の道)
▼熊野古道センター長賞=高見守「儚光の朝(はかなひかりのあさ)」(松本峠)
▼入選▽世古博久「未来に続く古道」(馬越峠)▽上地浩史「古道の歳月」(松本峠)▽中野篤史「天に続く道標(みちしるべ)」(馬越峠)▽河邉宏幸「観音道の足音」(観音道)