熊野市の河上敢二市長が25日、熊野市役所庁議室で定例会見を開いた。
会見ではまず、12月議会への提出議案について説明。今定例会には8月の台風10号による林道災害復旧事業や職員の異動、退職手当等に伴う人件費など2億5433万1000円を追加し、総額140億3856万8000円とする一般会計補正予算案など11議案を上程する。
児童海外研修は市内の小学校6年生児童5人が参加し、事前学習を経て12月15日に熊野市を出発してイタリアへ。22日に帰国するまで、ホームステイなどで見分を広める。
12月20(金)、21日(土)は有馬町の花の窟神社で世界遺産登録20周年記念「竹あかり&花火」を開催する。日中だけではなく夜間も楽しめる観光コンテンツを充実させるべく開催するナイトイベントで、約700個の竹あかりとキャンドルを灯し、ご神体のライトアップも行う。20日は午後6時半から同神社前七里御浜海岸で打ち上げ花火も。会場には熊野商工会議所や熊野市物産振興会と連携した露店も予定しており、いつもとは違う世界遺産の魅力を発信する。
12月1日(日)は熊野古道トレイルランニングレースを開催。舗装されていない地道を中心に熊野古道北山道や丸山千枚田、瀞峡、赤木城跡などを巡るロング(51・7㌔、累積標高約3000㍍)、ミドル(30・2㌔、累積標高約1500㍍)、ショート(10・5㌔、累積標高約550㍍)の3つを設定。大会のゲストランナーとして、トレイルランニングの第一人者で世界的に有名なプロトレイルランナー鏑木毅さんを迎える。今大会は北海道から長崎県など全国各地から3種目に622人がエントリー。エイドステーションでは地元住民らが温かいもてなしでランナーに元気を与える。
会見では市民会館の吊り天井改修工事の見通しについて質問があり、河上市長は「天井改修工事設計の業務委託料(465万3000円)を補正予算で認めていただければ発注する。設計業務が終わらないと実際の工事の発注にはつながらないので、一歩進めたという形。二十歳を祝う会についても市民の皆さんに利用を控えてほしいと言っている手前、市民会館で行うのは好ましくないという判断。交流センターで出来るよう方法を検討しているところ」と述べた。