天下ご免の奇祭として知られる熊野市育生町、大森神社例大祭が今年も勤労感謝の日の23日(土・祝)に営まれる。
同神社では祭典用の御神酒として、明治以後も九斗九升九合の製造許可を受けており、当日の参拝者に振る舞われることから「どぶろく祭」と呼ばれている。
当日は午前10時から神事を斎行。今年も正午から広場でどぶろくの振る舞いがスタートする。
近年ではどぶろく祭運営の協力金として、地元の童心窯で焼いた陶器の器(1000円)を販売し、器を持った人に氏子がどぶろくを注いで回る。また、陶器の器がなくなっても紙コップで振る舞いを続けるという。今年も氏子総代らにより「どぶろく」作りが行われている。気温の高さで例年より気を使いながらの作業になったという。同神社では「ぜひ多くのご参拝、ご来場を」と話している。
熊野市紀和町の入鹿中学校で16日、文化祭が開かれ、丸山千枚田保存会員ら地域住民も多数詰めかける中、生徒たちが日ごろの学習の成果を披露した。
本年度は「For the smile~最高の仲間と咲き誇れ~」をテーマに開催。オープニングでは生徒たちが紀和瀞流太鼓を打ち鳴らし、学校花壇の取り組みが高い評価を得たフラワーブラボーコンクール最優秀賞の表彰も行われた。
作文発表では、そのフラワーブラボーコンクールの苦労を綴った作文や読書感想文などの発表があり、入鹿小学校の児童たちが合奏や合唱を発表。その後もコーラスかかしや有志らによるステージなどがあり、最後は生徒たちが練習を重ねてきた演劇「絆」で締めくくった。
また、会場となった体育館には生徒たちの作品と合わせ、入鹿小児童や地域住民らの作品も展示。入鹿中生による完成度の高い文化祭のポスター作品などが注目を集めていた。