今年秋に新宮紀宝道路が開通予定であることを記念し、陸上自衛隊中部方面音楽隊は16日、新宮市文化複合施設・丹鶴ホールでコンサートを開催。会場を埋め尽くす約1100人の観衆を魅了した。
中部方面音楽隊は、昭和27年12月に第3管区総監部音楽隊として発足。同35年1月に方面管区制の施行に伴い方面総監直轄部隊として中部方面音楽隊が編成完結し、奈良県橿原市で初の演奏会を実施した。以後、同隊が防衛・警備を担当する近畿、東海、北陸、中国、四国の2府19県を活動範囲に年間100回におよぶ演奏活動を展開している。
記念コンサートは、伊東札記2等陸佐の指揮で『オリンピック・スピリット』、『行進曲「ライフル連隊」』(J.P.スーザ)、『カンタベリー・コラール』といった曲のほか、ジブリ楽曲やドラゴンクエスト、アニメメドレーとった馴染みの名曲を奏でた。
紀宝町の西田健町長、新宮市の田岡実千年市長がそれぞれ挨拶。熊野川河口大橋を含む新宮紀宝道路の開通は地域住民にとっての悲願であるとし、田岡市長は「今後、第二弾第三弾とイベントを開催していく」、西田町長は「みなさんと一緒にイベントを楽しみたい」と間近に迫った開通に大きな期待を寄せた。