講話や車いす体験通じて 御浜中1年生が“福祉”を学ぶ

 「〝ふ〟だんの 〝く〟らしの 〝し〟あわせ」―。自分たちができる福祉活動について考え、積極的に行動できるようにすることなどを目的に、御浜町立御浜中学校は9~11日までの3日間、福祉体験学習を実施。同町社会福祉協議会の協力を受け、1年生43人が福祉に関する話を聞いたり、車いすを体験したりして理解を深めている。

 社協職員からの福祉に関する話では、暮らしの中ではいろいろな事情を抱えた人たちがいて、互いの違いを認め合いながら生活していくことが大切だと学習。ユニバーサルデザインのものやバリアフリー化が図られた施設など、身体に障害のある人たちが暮らしやすいような工夫がされていることも知った。

 話を踏まえ、フラフープを使った通称「ヘリウムリング」というゲームに挑戦。これは数人でチームを組みフラフープを人差し指に乗せて離れないようにしながら床に下ろすというもので、全員が同じスピードで下ろさないとズレてしまってうまくいかない。そこで生徒は声を掛け合って意思疎通するなど周囲と息を合わせて取り組み、協調性を養った。

 車いす体験では、はじめに体験者と介助者の2人1組になり、車いすを準備するまでの手順や注意事項を学習。その後、利用者役が車いすに座り、介助者役はいすを注意深く押していった。段差やデコボコな道、狭い道、曲がりくねった道などを通る際、介助者は利用者が不安にならないよう、声をかけるなどして思いやった。

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