歌が健康や生きがいに 美声に大きな拍手 熊野市老連初のカラオケ大会大盛況

 熊野市老人クラブ連合会(和田いく子会長)は3日、市文化交流センターで初のカラオケ大会(発表会)を開いた。会員はじめ一般来場者ら約150人が訪れ満員御礼。市内9老人クラブから20人の会員が日頃の練習成果を披露した。

 高齢者の生きがいと健康の維持増進をはかり、明るい日常生活を過ごせるよう介護予防を目的に開催。はじめに和田会長が「こんなに沢山の方のご来場に心から感謝申し上げます。私は35年ほど前に熊野市の高齢者が元気に地域や自宅で暮らしていける良い取組がないか考えていたところ、紀和町の敬老会で楽しくカラオケをしている姿を見て、教育委員会にカラオケの推進をお願いしました。高齢者がカラオケを楽しんだり外に出かけたりすることが本当に大切。今日は会員の歌を最後まで楽しんでください」と挨拶した。

 カラオケ大会のトップバッターを務めたのは小阪百年会の久保妙徳さん。出演者最年長98歳とは思えぬ声量で鳥羽一郎の『兄弟船』を歌い、大きな拍手を浴びた。

 引き続き新鹿十日会の山口道、山本隆宏、和田晴子、尾崎佐和、永用奈千代さんが自慢の喉を聞かせた。木本寿会からは浜本圭子さん、井戸喜楽会から中田愛子さん、有馬寿会から大江愛久、鈴木田鶴子、小山はるこ、蔵谷静香、曲田嘉子さん、久生屋宝寿会の奥谷みさ子、山高笑子さん、金山若返会の栃尾知子さん、両又白寿会の和田としえ、小阪百年会の枡屋忠子、仮屋すみ子さんが登場。得意の曲を気持ちよさそうに歌い上げた。最後は板屋喜和クラブの更家盛一郎さんが『熊野灘』で締めくくった。

 全員の発表が終わった後は飛び入りで美声を披露する人も。観客席からは会員らの歌声に手拍子や声援も沸き起こり、盛り上がりを見せていた。

 和田会長らによると、これまで市老連では芸能大会は行ったが、カラオケ単独での発表会は初めてとのこと。訪れた人からは「これだけ大盛況なので今後も続けて欲しい。私も歌いたいという人もいると思う」と話していた。

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