新しい制服もお披露目 新高スタートに思い馳せ 熊野青藍高校両校舎でオープンスクール

 三重県立木本高校と紀南高校の統合により令和7年4月に開校する熊野青藍高校のオープンスクールが20日、木本高校と紀南高校の両校舎で開かれ、木本校舎には紀北町から紀宝町までと北山村などから中学生204人と保護者、引率の教職員が、紀南校舎には101人が参加。新校についての説明を聞くとともに授業体験などで高校の雰囲気を感じ取った。

 はじめに体育館で受付や日程説明、新制服の紹介などがあり、空調設備のある各教室に分かれてリモート形式で学校説明。木本校舎については木本高校の福田英成校長が、紀南校舎については紀南高校の孝明校長が説明にあたった。

 それによると木本校舎は普通科と総合学科、定時制がある。普通科では国公立や難関私立大学への進学を目標とした特進コースと、私立大学(主に文系)や医療看護系専門学校、公務員など就職といった幅広い進路に対応する普通コースを設けている。総合学科は看護系を含め幅広い進路に対応。1年次は芸術以外全員が同じ科目を学び、2年次からは情報ビジネス系列とリベラルアーツ系列のコース別選択科目がある。

 一方、紀南校舎は総合学科のみとなり、進学希望者対象の地域デザイン系列と、就職希望者対象の産業マイスター系列(総合進学、医療・看護、福祉、ビジネス、コミュニケーションの各コース)を用意。特色として▽就労体験(2年次)▽地域産業とみかん(同)▽地域創造学(3年次)―の選択科目がある。

 このほか、進路状況や学校行事、部活動、部活動での校舎間バス、制服、入試などについて説明。中学生や保護者が熱心に耳を傾けた。この後、中学生たちは10グループに分かれ、国語や数学、社会、理科、英語、書道、総合学科英語、商業・情報、家庭、保健体育の授業を体験。このうち商業・情報ではパソコンを使った地図作りなどに取り組んだ。

 また、午後からは紀南校舎でも同様にオープンスクールを実施。同じく学校説明などに続いて授業体験が行われ、国語、数学、英語、理科、社会、商業、総合の各講座で中学生が楽しみながら授業の雰囲気を味わい、部活動見学なども熱心に見て回っていた。

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