7人制女子ラグビー ロスで念願のメダルを 熊野ゆかりのオリンピアン平野優芽さんが来熊

 パリオリンピック・7人制女子ラグビーの日本代表・サクラセブンズの主将としてチームを牽引した平野優芽さん(24歳、スクラムハーフ、ながとブルーエンジェルス所属)が19日、吉野熊野新聞社を訪れた。優芽さんは熊野市井戸町出身の平野拓男(故人)・佐江子さん夫妻の孫。パリ五輪では念願のメダルには届かなかったものの、日本女子として初の3勝を挙げ、前回、東京五輪からチームの成長ぶりを示した。

 優芽さんは父の幸人さん、祖母の佐江子さんとともに吉野熊野新聞社を訪問した。パリ五輪を振り返り「日本から沢山の応援をありがとうございました。また日本から一緒に戦ってくれていたサクラセブンズのみんなもありがとう。結果としてチームは9位、メダル獲得という目標はまだ遠く、望んでいた結果を残すことができずとても悔しい気持ちで一杯です。東京五輪と比べ3勝できた分、少しは成長した姿を見せることが出来ていれば嬉しいです」と話した。

 3年前の東京五輪終了後からサクラセブンズ主将としてチームを引っ張ってきた優芽さん。スクラムハーフのポジション通り、試合ではボールを繋ぎ、日本代表においてもチームの絆を結んできた。選手やスタッフからの信頼も厚く、チームのMVPに選ばれた。

 パリ五輪は終了したが、引き続きワールドシリーズでサクラセブンズの戦いは続く。平野さんは「みんなそれぞれの道に進むけど、どんな立場でもサクラセブンズをサポートし、ロサンゼルスオリンピックで必ずメダルを獲得しよう」とチームの結束を固める。

 今回の熊野市訪問では、優芽さんの成長を一番楽しみにしていた祖父・拓男さんの墓前でパリ五輪の成果を報告。祖母の佐江子さんは優芽さんの活躍が生きがいとなっており「私が生きている間はラグビーを続けて欲しい」と目を細めていた。

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