校章・校歌は新たに製作 来年4月8日開校式 紀南地域高校活性化協議会熊野青藍高校の進捗報告

 紀南地域高等学校活性化推進協議会の令和6年度第1回会議が5日、御浜町役場で開かれ、来年4月に木本、紀南高校を統合して開校する熊野青藍高校についてワーキング会議の検討や進捗状況などが報告された。新高校の開校式と入学式は令和7年4月8日に開催。校章や校歌は新たに制作する。

 熊野青藍高校は現在の木本、紀南高校の校舎をそれぞれ活用する校舎制。全日制は木本校舎に普通科3学級(定員120人)と総合学科1学級(同40人)、紀南校舎に総合学科1学級(同)を配置。定時制は木本校舎に普通科1学級(同)を設ける。

 普通科は国公立や難関私立大学を目指す特進コースと、進学から公務員、就職など幅広い進路希望実現の力を育む普通コース。総合学科は木本校舎に情報ビジネス系列とリベラルアーツ系列(総合進学、芸術教養、家庭教養、総合スポーツの各コース)。紀南校舎に進学希望者対象の地域デザイン系列と、就職希望者対象の産業マイスター系列(総合進学、医療・看護、福祉、ビジネス、コミュニケーションの各コース)。

 両校舎で連携した学びとして、修学旅行やオンライン国際交流、総合学科学習成果発表会など。体育祭や文化祭など大きな行事は、木本、紀南高校と併存する令和7、8年度は2校に合わせて校舎別に実施。熊野青藍に1~3年生が揃う令和9年度は両校舎合同で開催できるよう準備を進める。

 熊野青藍での部活動は、入学した校舎に関わらずどの部にも入部できることを基本とする。一方の校舎のみに設置される部は、他方の校舎の生徒が移動して参加する。木本、紀南、熊野青藍の3校が併存する令和7、8年度は制度上、木本、紀南、熊野青藍・木本、熊野青藍・紀南の最大4団体に分かれることが考えられるが、顧問の配置上困難なため、同一校舎内でチームを分けることは原則行わない。大会参加に当たっては、校舎別チームか合同チームかを各部の状況や大会参加規定により部ごとに判断する。平日の部活動では、両校舎から1便ずつバスが出せるよう予算要望を行っている。木本、紀南高校の令和7年度2~3年生はそれぞれ自分の学校に設置されている部活動の範囲内で参加。両校とも設置されている部活動では、各学校の部に入部したうえで合同活動や合同チームによる大会参加もあり得る。

 制服は昨年度実施した中学生や高校生等へのアンケート結果をもとに決定。8月20日に開催する高校生活入門講座で実物を公表予定という。令和9年度入学生まではこれまでの木本、紀南高校卒業生の制服を譲り受けて着用できるようにすることとし、令和10年度入学生以降は熊野青藍の制服のみとする方向で検討している。

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