7人制ラグビー 再び五輪の大舞台へ 祖父母が井戸出身熊野ゆかりの平野優芽さん

 パリ2024オリンピックが26日に開幕する。7人制ラグビー女子日本代表「サクラセブンズ」の主将としてチームを牽引するのは熊野市ゆかりの平野優芽さん(24歳、ながとブルーエンジェルス)。3年前の東京オリンピックでは大学生ながら日本代表に名を連ねた。世界との壁を感じた前回大会から様々な国際大会を経験し、再び五輪の大舞台へと挑む。

 優芽さんは東京都出身で井戸町出身の平野拓男・佐江子さん夫妻の孫。祖父・拓男さんは木本高校10回生で高校時代はラグビーをしていた。優芽さんの父・幸人さんも関西の高校でラグビーに励み、東京のラグビースクールで指導するなどしてきた。

 祖父と父の影響で、小さな頃からラグビーが身近な存在だった優芽さん。ポジションはスクラムハーフで、ゲームメーカーの役割を担う。努力を重ね東京五輪で日本代表に選ばれ、パリ五輪では主将としてチームをまとめる。「パリ五輪ではチームとしても個人としてもメダル獲得を目標に3年間取り組んできました。また前回大会の東京五輪は最下位という悔しい結果で終わったので、3年前とは違う強いサクラセブンズをパリの地で披露し、桜を咲かせられたらと思っています」と意気込みを語った。

 悔しさを味わった東京五輪から3年。優芽さんはワールドシリーズなど様々な国際大会に出場し、世界と戦う経験を重ねた。「ゲームマネジメントの理解の部分やボールを持った時の仕掛け、ディフェンスの部分は成長することが出来ているかなと思っています。強くて足の速い海外選手を相手にして戦うことに身体も慣れてきたように感じています」と話す。

 日本代表の主将を任されるまで大きく成長した優芽さんは「この3年間は自分が東京五輪の時に味わったような虚しさや悲しい気持ちをパリ五輪でチームメイトには味合わせない、またサクラセブンズに関わってくれた全員が『このチームの一員で良かった』と誇りに思ってもらえるチームを作ること。それが主将としての責任だと考えてきました。なので、とにかくチームを勝たせることのできる主将でありたいと思っていますし、最後の試合を終えた時にチームメイトが喜んでいる姿を見ることが目標です」と2度目のオリンピックへ闘志を燃やした。

 パリ五輪7人制女子ラグビーは7月28日から。日本代表は開催国のフランスはじめアメリカ、ブラジルと予選リーグを戦う。試合日程は日本時間で28日午後11時30分からアメリカ、29日午前3時30分からフランス、同午後10時からブラジルと対戦する。

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