風水害や水難事故に備えて 熊野川で操船・救助訓練 紀宝町と消防が連携

 紀宝町と熊野市消防署合同による操船・救助訓練が10日、紀宝町北檜杖地内の熊野川で実施された。15人が参加し、熊野川体感塾の谷上嘉一塾長の指導を受け、操船と救命ボートや川舟からの水難救助訓練に取り組んだ。

 水難救助訓練とは、河川で起こりうるさまざまな水難事故を想定した救助訓練で、専門的な知識、技術を養うためのもの。これから梅雨、夏場の出水期に入り、遊泳などによる水難事故に備えて現場での救助活動の迅速(じんそく)化や関係機関との連携強化を図る。

 参加者は谷上塾長から教わって船の操縦を実践。そして実際に川に人が流されてしまった状況を想定し、船からの救助に取り組んだ。最後に消防が救命索発射装置「レスキューマックス」の取扱いを実践、川に向かって浮袋を発射した。

 谷上塾長は、船外機の点検、燃料チェック(給油されているか、燃料漏れがないか)、プロペラが欠けていないか、想定装備(牽引用ロープなど)があるかなどの確認事項を示し、有事の際に動かせるよう、定期的な点検が必要と話した。

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