熊野市・南牟婁郡の小中学校と特別支援学校の児童生徒を対象にした「きなん小中学生俳句コンクール」が今年も行われる。今回は「そんな貴方をスマホに残す そんな季節をハイクに残す」をキャッチコピーに、夏から秋へ移りゆく季節の中の風景、動物、草花、行事、遊びなど見たり感じたりした作品を受け付ける。募集期間は7月8日(月)から9月27日(金)まで。
県内第1号のコミュニティスクールである県立紀南高校の取り組みの一環で、地域の児童生徒が俳句づくりを通じて表現力を高め、豊かな感性を育むことや、生徒が運営に関わることで今後の学びにつなげることが目的。コンクールは今回が7回目。御浜町俳句会が審査、道の駅「ウミガメ公園」が作品展示で協力している。前回は熊野市・南牟婁郡の小学校10校485句、中学校8校から732句、計1217句の応募があった。
25日に同校で開かれた説明会で、辻孝明校長は「地元小中学生の子どもたちにとって言語能力や豊かな感性を発揮する場となればと活動を続けており、昨年は当校から俳句で文部科学大臣賞を受賞する生徒も出てくるなど、良い教育活動の場になっていると思います」と話した。
生徒会の田野暖翔会長は小中学生に「紀南高校では俳句や川柳などの文学作品を学習する時間があり、私も1年生の時に季語の使い方や表現の工夫など様々なことを学べた。小中学生の皆さんにも俳句作りを通して様々な知識を身につけてもらいたい」と参加を呼びかけた。
コンクールのポスター(イラスト)は毎回、同校美術部の生徒が担当しており、今回は嶋本ユキ部長(3年)が手掛けた。「友達と写真を撮るように、俳句にも気軽に楽しかった1場面を残してほしい」と嶋本さん。その思いを込めてキャッチコピーとイラストを制作したという。
コンクールの問い合わせ先は、紀南高校内「きなん小中学生俳句コンクール係」(電話05979・2・1351番)へ。