海を大切にする心を伝える 尾鷲海保御浜小で活動紹介 紙芝居やクイズ通じて

 「未来に残そう青い海」―。尾鷲海上保安部は21日、御浜町立御浜小学校で海洋環境教室を開講。1・2年生、3・4年生、5・6年生の3グループに対して、全学年共通で環境紙芝居『うみがめマリンの大冒険』(作・絵/大待雄治郎)を読み聞かせたほか、学年ごとにクイズや海洋環境保全に関する講話や海上保安庁の活動を通じて海を大切にする心を伝えた。

 全校児童184人に紹介した『うみがめマリンの大冒険』は、美しい海で生まれ育ったウミガメ・マリンに起こった不運な事故を通じて、海の環境保護の大切さや海に流れ出たゴミが海の生き物に与える影響、海を守るためにはどうすればいいのかを考えてもらう物語。

 子どもたちに会うために海を泳いで町に向かっている途中、お腹が空いてきたマリンは好物のクラゲと間違えてレジ袋を食べてしまった。苦しみもがくマリンを海上保安官たちに助けてもらい、病院に運ばれると腸閉塞と診断され手術を受けた。その後、町の水族館で療養するマリンは、会いに来てくれた子どもたちに「海がゴミや油で汚れていると前がよく見えなくなって間違えてレジ袋を好物のクラゲと間違えて食べてしまうんだ」と呼びかけた。

 紙芝居に引き続き、1・2年生には子どもに大人気の『うんこドリル』(海上保安庁バージョン)を用いたクイズ大会を実施。海上保安庁のマスコットキャラ「うみまる」と一緒に、海に出かける際の注意点や海で遊ぶ時に気を付けるポイントなどを学んだ。

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