熊野市木本町から御浜町阿田和にかけての国道42号線沿いで15日、花づくりボランティアグループが花壇の植え替えや清掃作業に励んだ。7月上旬ごろから咲き始め、夏本番に熊野路の国道を明るく彩る。熊野大花火大会が行われる8月17日には、国道を彩るおもてなしの花が観光客らを喜ばせそうだ。
国土交通省と地域住民らが協力して地域にふさわしい道づくりを行うボランティア・サポート・プログラムの一環。熊野市では「熊野古道花街道」と「七里御浜花街道」、御浜町では「浜街道おもう会」が協力。ジニアプロフュージョン約6800本、シバザクラ約50本を植えた。
15日は熊野市の木本町から有馬町にかけての国道42号線沿い、御浜町では阿田和で各団体のメンバーらが植栽作業。会員らは夏の熊野路を花と笑顔で満たそうと、愛情を持って取り組んでいた。
有馬町の羽市木ではチェリーやイエロー、ホワイトなど5色のジニアが植栽された。7月後半には満開となり、まるで花火が広がるような色彩となる。河上敢二市長も自転車で訪れ、花植えに励む市民らに感謝の気持ちを伝えていた。
「熊野古道花街道」の小西洋子さんは「今年は熊野古道世界遺産登録20周年。花の窟や七里御浜に多くの観光客やスポーツ合宿の人たちが訪れています。きれいに咲いた花で歓迎したい」と汗を拭っていた。