熊野市の姉妹都市であるイタリア・ソレント市から生徒5人と引率の教諭1人が16日夕方に熊野市入り。17日には木本中生徒との交流を楽しんだ後、熊野市役所を表敬訪問して河上敢二市長と倉本勝也教育長に挨拶。夜はバーベキューで親睦を深め、ホームステイで地元協力家庭と交流した。
今回訪問した生徒はいずれも日本で中学1年生にあたる5人。12月のイタリア海外研修での熊野市児童のホームステイ受入先の子どもたちで、熊野の地で久々の再会となった。17日午前中は木本中学校(下古谷克典校長)を訪問し、学校交流として2年生の音楽の授業と3年生の体育の授業に参加した。
音楽の授業では琴の演奏を体験した。ソレントの生徒たちは木本中の生徒たちに教わりながら「さくら さくら」を演奏。見事な音色を奏でて木本中の生徒たちから拍手を浴びた。また、体育の授業では柔道を体験。礼法や受け身など基礎を学び、試合にも挑戦した。
日本の給食に舌鼓を打った後は、生徒会(山木慶斗会長)による全校生徒参加のレクリエーションが開かれ、グラウンドで鬼ごっこをして交流。体育館に会場を移して、ソレントの生徒たちが伝統のダンスを披露し、感謝の気持ちを表すと、山木生徒会長は「木本中に来てくれてありがとう。一緒に交流できて楽しかったし、僕たちにとってとても良い1日になりました」と返した。
また、午後からは熊野市役所を訪問し、河上市長と倉本教育長が歓迎。自己紹介の後、河上市長が「ようこそ熊野市へ。コロナが収まり、交流が再開できたことを嬉しく思います。滞在中は日本とイタリアの違い、ソレントと熊野市の違いを経験することで、イタリアの良さを見直すことにもつながる。日本の良いところもたくさん見て、経験してください」と挨拶した。
河上市長からお土産をもらい、記念撮影を行った生徒たち。ジュゼッペ・コクルロ君は「木本中学校の生徒たちの温かい歓迎が印象に残りました。鬼ごっこや柔道が楽しかった」と笑顔で話した。
なお、この日夜は熊野市国際交流推進協議会(室谷隆也会長)により、少年自然の家でのバーベキューを楽しみ、協力家庭でのホームステイで地元住民とも交流。18日は各協力家庭のおもてなしで熊野を満喫し、19日に熊野市を後にするという。