熊野市五郷小学校(濱野修二校長)の全校児童19人が8日、同町の水田で田植え作業を体験。「ふる郷創生実行委員会」の大橋秀行世話人のアドバイスを受けながら、児童たちが昔ながらの手植えに取り組んだ。
五郷地区地域まちづくり協議会(中畑興二会長)や五郷婦人会の協力を得て、小学校の社会科や総合的な学習の一環として毎年実施しているもの。これまでの学校近くの田んぼが使えなくなったため探していたところ、同町の舛屋積さんが平地区の田んぼ13㌃を提供。このうち10㌃を学校田として活用することとなった。
開会行事では児童を代表して子ども会の仲蕾諒会長が挨拶。世話人の大橋さんが「舛屋さんのご協力で、これまでより田んぼが広くなったので、多くの米を収穫できるようになりそうです。頑張って植えましょう」と話し、苗の植え方、今後の作業などについて説明した。
この後、児童たちは田んぼへと入り低農薬・有機米のコシヒカリ「ホタルの光」の田植えを開始。泥に足を取られながら農に親しみ、「泥の中は意外と温かい」「楽しい」などと笑顔を浮かべて作業を進めた。
今後は6月頃の草取り作業を経て、9月上旬に約7俵の収穫を予定しており、収穫した米の一部はいいさと秋祭りの景品や婦人会活動に使われるほか、児童たちにプレゼントする予定という。