古座川清流コースも初開催 白熱の好レース期待 ツール・ド・熊野熊野山岳コースは5月11日

 熊野路の険しい山岳地帯などで体力の限界を競う自転車ロードレース「TOUR de 熊野(ツール・ド・くまの)」が、5月10日(金)から12日(日)まで、古座川町と熊野市、太地町で開催される。15日、主催する「NPO法人SPORTS PRODUCE熊野」の角口賀敏理事長・大会実行委員長らが記者会見した。

 それによると今年は従来の形に戻しつつ、初日の熊野川町・赤木川清流コースを「古座川清流周回コース」として、古座川町での開催に変更。蔵土多目的広場をスタートし、平井峠や観光名所の一枚岩などを巡る126・7㌔で競う。

 一方の熊野山岳コースは有馬町の防災公園を発着点として、従来の札立峠方面へは行かず、風伝トンネルから上地神社前バス停を右折し、大栗須バス停と丸山千枚田、西山郵便局、平谷交差点、赤木城駐車場、田平子峠を巡るコースを3周して防災公園へ戻る107・7㌔。11日午前9時50分からスターティングセレモニーを行い、くまのParadiseへ向けて約1・4㌔をパレード走行して、そのままリアルスタートとなる。翌12日は太地町で太地半島周回コースが行われる。太地コースは従来通りの開催となる。

 大会にはマレーシアやフランス、トルコなど海外から6チーム、国内では新宮市の株式会社キナンがメインスポンサーのプロチーム「キナンレーシングチーム」やチーム右京など11チームがエントリー。注目選手も多数おり、ハイレベルな戦いが繰り広げられる。

 レースの模様はサイクリングチャンネルで完全ライブ中継され、ZTVでも生中継。今回はJスポーツのサイクルロードレース優勝予想サービス「サイクルダレクル」の開催も決定し、各ステージ1位チームを予想して、予想が当たった5人に抽選で公式グッズがプレゼントされる。無料の新規会員登録で応募可能。各レースの終了後には餅投げも予定しており、フォトコンテストも開催する。

 さらに開幕前夜の5月9日は午後6時から、新宮市の丹鶴ホールでオープニングセレモニーを開催。入場無料・申し込み不要でスポーツ自転車(ロードバイク)1台や地元商店街の商品券、各チームシャツ、ユニフォームなど当たる抽選会も行われる。

 角口実行委員長は「当日は防災公園に大型のビジョンカーも設置します。熊野山岳コースは多くの立哨員やボランティアにご協力いただいている。今年も交通規制等、地域の皆さんには大変ご迷惑をおかけしますが、ネットやマスコミ、テレビ等通じて地域をアピールし、素晴らしい地域であることを1人でも多くの皆さんに知ってもらいたい。プロの選手の走りは感動を呼ぶ。スピードやチームプレー、駆け引き、展開など、レースの中のストーリーを一緒に楽しみましょう」とPR。古座川ロードレースの須川陽介実行委員長やツール・ド・熊野実行委員の横田勝之さん、福田伸考さんも見どころをPRした。

 問い合わせは実行委員会(0735・23・9337)まで。

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