熊野商工会議所(榎本義秀会頭)、熊野市記念通り商店街振興組合(赤阪俊一理事長)、ぜんざい市の会(和田清次会長)、熊野市商店連合会(森本伸会長)による「第9回熊野きのもとさんま祭り」が28日、熊野市木本町の記念通りと本町通りで開かれ、過去最高の人出で賑わいを見せた。
熊野の特産品「サンマ」をテーマに、記念通りと本町通りの商店街が一体となって地域活性化を図るイベント。今回は新型コロナウイルスの5類移行を受け、4年ぶりにサンマの丸干しを振る舞うことを決め、紀和みそのみそ汁と合わせて来場者に配られた。
午前10時のサンマ丸干しの振る舞いを前に、記念通りには長蛇の列。熊野市出身で人気お笑いコンビ「ニューヨーク」のつっこみとして活躍する屋敷裕政さんが手渡しでサンマを配り、写真撮影などにも気軽に応じていた。
会場には特設七輪が並び、来場者が炭火を使って丸干しをあぶると記念通りに美味しそうな匂いが漂い、老若男女問わずかぶりつく光景も。地元木本町の70~80代女性グループは「何年ぶりかにサンマの丸干しを頂きましたが、とっても美味しい。並んだ甲斐がありました」と笑顔を見せていた。
また、いこらい市や本町通りなどでは買い物を楽しむ来客の姿が数多く見られ、能登半島地震災害支援募金ブースでは、多くの協力が寄せられた。赤阪理事長は「4年ぶりの振る舞いと屋敷さんの効果で過去最高の人出となりました。2月にはクマノザクラの名を冠して開催しますので、また多くの方々にお越しいただきたい」と話していた。