熊野市の新鹿小学校で17日、劇団ショーマンシップによるミュージカル「ノートルダム物語」が上演され、小学生と新鹿保育所の園児たちが観劇を楽しんだ。
文化庁の巡回公演事業で、子どもたちに対し質の高い文化芸術を鑑賞・体験する機会を確保するとともに、芸術家による表現手法を用いた計画的・継続的なワークショップ等を実施するもの。同校でも事前にワークショップが行われており、児童たちが物語についての学習や合唱練習を重ねてこの日を迎えた。
物語は原作「ノートルダム・ド・パリ」の設定を活かしながらも、オリジナルの演出で人権や命の尊さ、一歩踏み出す勇気について考える内容。様々な差別や偏見に苦しむ登場人物達が、歌声と迫真の演技で真剣に生きることを模索していく姿を示し、児童たちも劇中の合唱で参加するなど一体となったステージに引き込まれていた。
また、3人の6年生が大道芸の舞台を手伝う街の観客としてステージへ。ディアボロ(中国ゴマ)のキャッチや、放り投げた輪投げの輪を首に掛けて受け止めるなどの技を成功させ、大きな拍手を浴びていた。