安産の神様として知られる熊野市有馬町、産田神社(山川均宮司)の例大祭が10日に営まれ、大勢の参拝客らで賑わいを見せた。
同神社はイザナギ、イザナミの命が火の神を産み、難産だったが神社の産湯を使ったことで元気な子どもに育ったと、昔から言い伝えられている。
午前10時から営まれた神事には、山川宮司や同神社責任役員の仲森弘亘さん、九鬼章悟さん、来賓の河上敢二市長、鈴木英敬衆議院議員、谷川孝栄県議、榎本義秀熊野商工会議所会頭、岩本育久市議、川口朋市議、岩本有史市議らが参列。山川宮司の祝詞奏上に続き、いずれも有馬小5年生の湊百音、西地薫、榎本紗衣、南くるみ、尾谷園香さんが舞を奉納した。
悪魔祓いの弓引きでは、山下太郎さん(67)と岩本敏明さん(41)が勇ましく矢を放ち、中田翔君(有馬小3年)と山本秀人君(同6年)が拾い役を務めた。神事の間も続々と参拝者が訪れ、骨付きさんま寿しの奉飯を食べる親子連れの姿も。御浜町出身で四日市市から訪れた縣裕美さんは、怜志君(2つ)に奉飯を食べさせ「健康で元気に育ってほしいです」と笑顔を見せていた。
また、境内や神社周辺ではさんま寿司の試食や販売、有馬婦人会のパンとお菓子などのふるまい、奥有馬自治会(仲森安司会長)によるぜんざいやコーヒーのふるまい、くじ引きなどもあり、参拝客を喜ばせていた。