三重県教育委員会は22日、令和7年度に木本、紀南高校が統合して誕生する紀南地域新高等学校の校名候補3案を公表した。18日に県熊野庁舎で開いた第3回校名選定委員会でこれまで出ていた11案から「熊野」「熊野青藍」「七里御浜」の3案に絞った。
新高校の校名案については、紀南地域新高等学校校名選定委員会が10月7日から11月2日まで公募しており、728件362種類の校名案が寄せられた11月13日、御浜町役場において非公開で開催された第2回同選定委員会で11案に集約していた。
今回の第3回委員会では熊野市、御浜町、紀宝町の小学4年生以上の児童、中学生全学年の生徒、木本高校、紀南高校の生徒、東紀州くろしお学園の児童生徒(小学部4年生以上)の合計約2200人を対象に投票をしてもらった結果などを踏まえ、3案を選定した。
児童生徒の投票結果は、投票総数2077票、有効投票2051票、無効投票(無回答)26票。有効投票2051票の内、得票順に「熊野青藍」が662票、「蒼海(そうかい)」302票、「紀南木本」223票、「熊野・くまの」222票、「七里御浜」139票、「東紀州」134票、「熊南(くまなん)」103票、「熊野灘」89票、「三重南」68票、「三重熊野・みえ熊野」67票、「南牟婁」42票という結果だった。
校名は最終的に県教委が1案を選び、県議会の議決を経て年度内を目処に校名を決定、公表する予定。3案の選定理由は次の通り(50音順)。
▼三重県立熊野高等学校(くまの)=世界遺産の熊野古道や熊野灘など、すばらしい歴史と自然があり、全国的にも名が知られている「熊野」に親しみと誇りを持ってほしいという願いが込められている。
▼三重県立熊野青藍高等学校(くまのせいらん)=「青は藍より出でて藍より青し」のように、青い海に面した学び舎で、輝く「青春」を送り、故郷の誇りである熊野の海よりも広く大きな心を持つ「青年」に成長してほしいという願いが込められている。
▼三重県立七里御浜高等学校(しちりみはま)=熊野市、御浜町、紀宝町にまたがる「七里御浜」は、両校舎のつながりを感じさせる。果てしなく広がる雄大な景色を臨むこの地で、未来に希望を抱いてほしいという願いが込められている。