三重県は１日、令和５年度（第39回）産業功労者表彰の受賞者を発表。農林水産部門では御浜町志原の山門亮彦さん（78）が栄誉に輝いた。
県では事業活動または団体活動を通じ、市場の開拓や拡大、産業界の人材育成、雇用の拡大等により本県の産業振興に寄与し、功績顕著な人を産業功労者として表彰している。今年度は８人が受賞。表彰式は10日に津市の県庁で行われる。
山門さんは三重御浜農業協同組合や三重南紀同で理事を務め、地域農業の振興発展や人材育成に寄与した功績が高く評価された。山門さんの事績概要は次の通り。
昭和40年に就農して以降、自家のカンキツ栽培では率先して新技術を導入し、産地の中核的な生産者として精力的に取り組んでいる。
また、長年にわたり、三重南紀農業協同組合の集出荷委員長を務め、生産、販売戦略の両面において指導的役割を果たされた。極早生温州みかん「崎久保早生」の導入や産地ブランド「三重南紀みかん」の確立、マルチ栽培の推進、選果場の統合や非破壊糖酸度センサーの導入など、地域の基幹産業であるカンキツの生産振興に大きく貢献した。
さらに、御浜町議会議員として、マルチ栽培や点滴かん水設備の導入補助のための基金設置や、また三重県指導農業士として、産地を担う後継者の育成に尽力した。
このように、氏の地域農業の振興発展と人材育成に寄与した功績はまことに顕著である。
