第103回全国高校ラグビー大会三重県大会は22日(日)に開幕を迎える。大会には合同チームを含む7チームが参加。木本の1回戦は三重交通Gスポーツの杜鈴鹿第1グラウンドで愛農学園と対戦し、勝てば29日の準決勝へ進出する。準決勝は熊野市有馬町の山崎運動公園が会場となっており、地元での声援を追い風に決勝進出を狙う。
喜田裕彰監督は「春以降、優勝候補に挙がる朝明や四日市工とのフィジカル面の差を埋めようとトレーニングに励んできた。エレコム株式会社の葉田順治代表取締役会長から寄贈していただいた最新のトレーニング機器で、これまでにないトレーニングも積めている」と評する。
チームが共通意識として持つのは「身体が小さい分1人ひとりでしっかりディフェンスし、ロースコアの展開に持ち込む」。ディフェンスで前に出て体を張り、キックでエリアマネジメントをして敵陣でのプレー時間を増やしたい。
勝敗のカギを握るのはFLの小倉空翔君(3年)とSOの石田陽色君(3年)。体格で劣るフォワード陣が小倉君や平太樹主将らを中心に粘り、バックス陣へつなぐ。石田君はラン、パス、キック、タックルと全てにハイレベルで、石田君を起点にチャンスを広げていく。
平主将は「自分たちの強みはディフェンス。しっかり守ってリズムを作る自分たちのラグビーで勝ち切りたい。今年の準決勝の会場は山崎運動公園なので、普段から色々な形で支援して頂いている地域の皆さんやOBの皆さんに、結果で恩返しをするという思いで勝ちたい。目標は花園です」と抱負。喜田監督は「決勝に進出したのが7年前で、それ以降は準決勝敗退が続いている。地元の山崎で準決勝が戦えるということは選手たちにとっても大きいので、声援を背に準決勝を勝ち抜き、決勝へとコマを進めていきたい。普段からOBの皆様はじめ地域の方々から様々なご支援、応援を頂いておりますので、期待に応えられるよう頑張ります」と意気込みを新たにした。メンバーは表の通り。