敬老の日(18日)にちなみ紀宝町の鵜殿地区で17日、神内、井田地区で18日にそれぞれ敬老会が開かれた。いずれも4年ぶりの開催となり、地域を支え続けているお年寄りの長寿や健康を祝った。
鵜殿地区の敬老会は鵜殿女性の会(小田原徳子会長)が主催した。75歳以上の対象者約730人中150人が出席。小田原会長は「皆さんの笑顔をずっと見ていきたい」と挨拶。来賓の西田健町長、町社協の木下起査央会長、辰巳尚鵜殿区長、鵜殿老人クラブ「讃寿会」の牧戸光彦会長らも長寿を祝福。福本稔夫さんが謝辞を述べた後、新宮市出身の社会落語家、熊野家三九郎さんの落語を楽しんだ。
神内地区では75歳以上の参加者30人が出席し記念撮影。演芸会ではカラオケ、踊り、演奏で楽しい時間を過ごした。神内老人クラブ・福寿会の神園敏昭会長は4年ぶりの開催に喜びを表し、「われわれぐらいの年代が日本の歴史の中で特に働いた最後の世代。これまで一生懸命やってこられたと思います」とねぎらいの言葉を寄せた。
井田地区では、満80歳を迎えた34人に記念品を贈呈。イベントでは豪華景品が当たる「お楽しみ大抽選会」が企画され、65人の参加者全員でワイワイ団らんした。
各会場には西田健町長もお祝いに駆けつけ、感謝の意を表すると共に、それぞれの地区での政策などを紹介。井田地区では地域おこし協力隊を増員して地域包括ケアシステムの構築に力を入れているとし、「安心安全に暮らせる紀宝町に」と力を込めた。