「いっぱい獲れたぞー!」―。御浜町立尾呂志学園小中学校は21日、校舎近くにある10アールの水田で恒例の稲刈りを実施。地元農家の有志で結成されたパートナーグループ「尾呂志『夢』アグリ」の協力を受け、小中学生20人が額に汗を光らせながらコシヒカリの稲穂を刈り取っていった。
田植えは総合的な学習の一環で創立当時から続いており、実行委員である中学生主導による小中合同で行われている。地域住民が協力して田植えや稲刈りを行うことで、世代を超えた交流を図り、相手を思いやる気持ちや生きる力を育むことが目的。米づくりは4月10日の土寄せから始まり、13日に水入れ、20日に元肥撒き、そして26日に田植えを行った。
産屋敷輝歩君(中2)の挨拶後、児童生徒が黄金色の稲穂が輝く田んぼに入って収穫。地域のみんなの協力を受けてこの日を迎えられたことに感謝しながら、鎌で稲を刈り取っていった。
今月半ばの台風で稲穂が倒れてしまったが、今年も美味しい米になるという。米は運動会で販売し、その収益は来年の米作り費用に充てる。