熊野大花火大会実行委員会は12日、熊野市文化交流センターで会議を開き、17日(木)に予定していた熊野大花火大会を22日(火)に延期することを決めた。浜割り作業は19日(土)に実施、七里御浜海岸の場所取りも同日午後5時から解禁に変更となった。
12日午前6時現在、父島の北約150㌔にある非常に強い台風7号がゆっくりと北西へ進行。台風は同現在、中心気圧970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速35キロ㍍。紀伊半島上陸の進路が予想されており、14~16日にかけて被害が心配される。
熊野大花火大会も高波の影響で鬼ヶ城大仕掛けの準備ができず、台船が来られない状況で、実行委員会では延期を判断した。また台風6号の高波の影響で七里御浜海岸にはすでに流木が打ち上げられている状態。
市は12日午後、広報熊野や観光協会のホームページなどで延期を周知。実行委員会では「花火大会に向け鋭意努力をしていましたが、大会直前での台風7号の接近に伴う高波・暴風のため準備が十分に行えないなど、台風の影響が当日まで及ぶと見られることから延期の判断をさせていただきました。ご協賛を頂きましたスポンサーの皆さまをはじめ、楽しみにされていた観覧者の皆様、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけいたしますこと、心より深くお詫び申し上げます」と話している。
4年前の熊野大花火大会も台風の影響で8月26日まで延期となっている。花火関係者らは「4年ぶりの熊野大花火でお客さんも期待してくれていたので、残念の一言につきますが、熊野灘が舞台の花火大会だけに台風や高波だけはどうしようもない」と肩を落としていた。