令和7年4月に開校予定の木本、紀南両高校を統合した紀南地域新県立高等学校について、両高校では今月26日から8月23日まで、地域住民らの意見を募っている。26日、木本高校の福田英成校長と紀南高校の辻孝明校長が現在、検討が進んでいる新校の目指す学校像などを記者に説明し「地域の方々をはじめ多くの皆さんのご意見をお聞きし、しっかりと検討させて頂きます。皆様のご意見をお待ちしています」と呼びかけた。
紀南地域新県立高等学校は現在の木本、紀南高校の校舎をそれぞれ活用する校舎制。全日制は普通科3学級(木本校舎)と総合学科2学級(木本校舎1、紀南校舎1)。定時制は木本校舎に普通科1学級が置かれる。
令和4年度までの紀南地域県立高校活性化推進協議会でこれからの紀南地域の高校に求められる学びとして▽多様な進路に応じた学びの選択肢が充実し、生徒が主体的に学べる学校▽校内外の生徒や社会とのつながりの中で、社会性や協調性、コミュニケーションを育む学校▽学校行事や部活動が充実し、生徒が活発に活動できる学校▽多様な生徒一人ひとりに丁寧に対応したきめ細かな指導が充実している学校―が挙げられ、現在、両校の校長や教員、県教育委員会事務局でつくる「紀南地域新高等学校ワーキング会議」で新高校の検討が進められている。
意見は両校への電話(平日午前8時30分から午後5時)、メール、FAX、直接学校で受け付ける。
なお、校名については県教委などが今後、紀南地域新高等学校校名選定委員会を設置し9~10月に校名案を県民から広く公募する予定となっている。
新高校の目指す学校像、意見の受付先は次の通り。
▼目指す学校像=持続可能な社会の一員として、ふるさとを想い、未来に希望を持って幸福を実現する人材を地域とともに育てる「開かれた学校」。
▼育みたい資質・能力▽夢や目標の実現に向けて、主体的・対話的に学び努力を続ける力▽積極的に挑戦し、自分の良さを伸ばし、自己肯定感を高める力▽人との出会い・つながりを大切にし、協力・協働する力
▼大切にしたい学び=仲間とつながる 地域とつながる 全国・世界とつながる▽定時制普通科=自分への自信と誇り、他者への思いやりと規範意識を持ち、学習に積極的に取り組む。就職、専門学校等▽全日制普通科=故郷に誇りや愛着を持ち、地元の地域や世界を舞台に活躍する。自分の夢や目標をしっかり持ち、その実現に向けて努力を続ける。国公立大学、私立大学、短期大学、専門学校等▽全日制総合学科=一人ひとりが自己肯定感・有用感を持ち、学習や部活動に積極的に取り組み、個々の特性を活かして活躍する。校舎毎に独自に設置された系列で、興味・関心に応じて自分の良さを伸ばす。就職、専門学校、短期大学、私立大学等
意見の受付先
【木本高校】
Eメール
hkimotad@mxs.mie-c.ed.jp
電話0597・85・3811
Fax0597・85・2002
【紀南高校】
Eメール
hkinanad@mxs.mie-c.ed.jp
電話05979・2・1351
FAX05979・2・3905
※いずれも電話受付は平日午前8時30分から午後5時