紀南地域高等学校活性化推進協議会の令和5年度第1回会議が21日、熊野市の三重県熊野庁舎で開かれ、令和7年度に木本、紀南高校が統合して誕生する紀南地域新高等学校について協議した。現在、両校長を中心に教職員や県教委による紀南地域新高等学校ワーキング会議で新高校の基本理念など検討を重ねており、両校長がこれまでの検討内容を報告。9月に新高のコンセプト案を公表、校名については9~10月に県民から公募も行い、年度内を目処に決定する予定。
木本、紀南高校の統合に関しては、今年2月7日の紀南地域高等学校活性化協議会の第6回会議で「令和7年度から木本、紀南高校を統合し、それぞれの校舎を活用した校舎制にする案」を県教委に提言。県教委が木本、紀南両高を2025年度(令和7年度)に統合すると表明した。統合後もそれぞれの校舎を利用する校舎制を活用。木本校舎には全日制普通科3学級と総合学科1学級、定時制普通科1学級、紀南校舎に全日制総合学科1学級を配置する。
新校の内容はこれまでの議論を大切にしながら、新高等学校が魅力的な学校となるよう、両校の校長を中心に職員が協力して新高等学校ワーキング会議で議論をしている。今年3月からこれまで4回の会議で、目指す学校像には「持続可能な社会の一員として、ふるさとを想い、未来に希望を持って幸福を実現する人材を地域とともに育てる『開かれた学校』」。育みたい資質・能力として▽夢や目標の実現に向けて、主体的・対話的に学び努力を続ける力▽積極的に挑戦し、自分の良さを伸ばし、自己肯定感を高める力▽人との出会いつながりを大切にし、協力・協働する力―。大切にしたい学びとして「仲間とつながる 地域とつながる 全国・世界とつながる」の案をまとめた。地域の市町教育委員会や中学校、同窓会、PTA、学校評価委員会、学校運営協議会などの関係者から広く意見や想いを受け止めながら協議を進め、今後は広く地域の意見を聞く機会を設ける。