京都フィルが熊野講演 来月16日ベーレンコーアと共演

 京都フィルハーモニー室内合奏団によるオーケストラキャラバン・プレミアムコンサートが7月16日(日)午後2時から、熊野市民会館で開かれる。チケットは一般2千円、学生(小学生~高校生)1千円。この地方で活動する混声合唱ベーレンコーアとの共演も行われる。

 公益社団法人日本オーケストラ連盟と同合奏団が主催。県立熊野古道センター協力。文化芸術の質向上や重要性と魅力の発信を目的に、文化庁文化芸術振興費補助金の助成を受け開催する。

 創立51年を誇り全国で活躍しているオーケストラ「京フィル」と地元合唱団「混声合唱ベーレンコーア」との夢の共演が実現。京フィルは平成29年に熊野古道センター開館10周年記念コンサートで合唱団との共演をきっかけに、熊野古道センターや尾鷲の小学校で鑑賞会を実施。今回は文化庁オーケストラキャラバンの事業で再び合唱団と共演する。

 京フィルは1972年に結成。一人ひとりがソリストの個性派合奏団と自認し「クオリティは高く、ステージは楽しく」を方針としている。活動の一つとして、学校音楽観賞会があり延べ3千校約190万人の子どもたちに楽しい音楽を届け続けている。

 混声合唱ベーレンコーアは2008年に熊野市民合唱団として発足。名称は「熊」を意味するベーレンと「コーラス」のコーアを合わせた。地域行事の出演や演奏会を行っている。

 プレミアムコンサートの演目は「こうもり序曲」「カノン」「ハンガリア舞曲第5番」といった心地良いクラシックはじめ「大地讃頌」「芭蕉布」「花は咲く」など。指揮を執る牧村邦彦さんは大阪芸術大学演奏学科卒業後、ウィーン国立音楽大学指揮科にてO・スイトナー氏のもとで学び、大阪シンフォニカー交響楽団(現大阪交響楽団)指揮者として1991~2004年まで数百回の演奏会に出演。ベルカントオペラの演奏に定評がある。

 主催者では「当日は駐車場として木本小学校グラウンドをご利用ください。ただし、雨天の場合はご利用できません。市営駐車場、公共交通機関をご利用ください。ご不便おかけします。気軽に聴ける楽しいコンサートです。皆様お誘い合わせの上、ご来場をお待ち申し上げます」と呼びかけている。

 チケットは熊野市民会館、市文化交流センター、熊野古道センター、新宮市の文具センターツツ井、福田時計店などで販売中。

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