少子化に伴う会員数の減少や新型コロナウイルス感染症の影響により、令和元年から活動を休止していた熊野市井戸町の松原龍宮太鼓が15日、活動を再開。イオン熊野店裏にある太鼓練習場に元気な太鼓の音を響かせた。
松原龍宮太鼓は昭和58年に結成され、礼儀や協調性、奉仕の精神を養うことを目標に活動。イベントや交通安全行事など様々な場で子どもたちが中心となって演奏活動を行ってきた。しかし、会員数の減少やコロナの影響などで活動を一時休止していた。
今年に入ってマスク着用が個人判断になったことやコロナの感染者数も収束傾向になったことなどを受け、安全対策を講じたうえでの活動再開を決めた。
この日の練習に参加した子どもは9人で、さっそく西保さんの指導のもと、練習を開始。西さんは「太鼓の前に立ったら叩けと言うまでは叩かない」などと約束事を確認し、バチの持ち方や立ち位置など基本から丁寧に指導した。見守った松原神楽保存会の岡﨑正文さんは「再開は喜ばしいこと。町内の子どもも少なくなっているので、町外からも興味のある子どもさんがおられるようなら、お気軽に来てもらいたい」と話していた。
同団体では町内外から随時会員を募集しており、対象は小学1年生以上で幼稚園年長組も可。練習はイオン熊野店裏の練習場で毎週土曜日午後4時から1時間30分程度。練習時はマスク着用(個人の判断)、ハンカチかタオル持参、消毒、密を避け換気などに注意する。「町内、町外の方で太鼓に興味を持っている方は大歓迎です。加入希望者は練習日にお越しください。また、練習を見学したい方も当日、練習場にお越しください」と呼びかけている。問い合わせは西保さん(電話0597・85・3770番、携帯090・2770・4283番)へ。