御浜町立御浜小学校の卒業生36人による「みはま音頭」を広く知ってもらうためのパンフレットがこのたび完成。20日、卒業生を代表して竹平春翔君、彦坂悠花さん、田中慧毅君、芝倖輝君の4人が大畑覚町長と本誠一教育長を訪ね、完成を報告するとともに役場に置いてもらうよう頼んだ。
同校では昨年度から「みはま音頭」を周知するための取り組みを行っている。昨年度の卒業生は全員で1冊の大型パンフレットを作製した。本年度は役場に来庁した人にも手に取ってもらおうと、読みやすい小型の冊子を約80冊製作した。
冊子は「みはま音頭にこめる御浜町の素晴らしさ」と題し、1~8番まである歌詞の中から御浜町に関連する言葉にスポットを当てて解説。踊りを継承している阿田和民謡教室、地元の老人クラブ、みかんに精通するJA、御浜窯(みはまやき)職人らにインタビューし、学んだことを掲載している。
冊子づくりは今年1月27日にスタート。昨年同様、児童は吉野熊野新聞の記者からインタビューのコツや注意点を教わり、それを踏まえて各関係者から話を聞いて制作の参考にした。
大畑町長、本教育長に冊子を贈り、児童は制作の経緯や苦労話のほか、取り組みを通じて御浜町について知らなかった多くのことを学ぶ機会になったと報告した。それを受け、大畑町長は子どもたちの頑張りに目を細め、「たくさんの苦労を経てパンフレットを作ってくれてありがとう。みなさんの目にふれるように活用させていただきます」と感謝。また、将来的にもっと「みはま音頭」が広がってくれるよう、阿田和小学校のように運動会で子どもから大人が一堂に会して踊れる機会が増えることに期待を寄せた。
役場では今後、訪れた人にパンフレットを見てもらえるよう準備していくという。