学ぶ喜びの実感を 有馬中学校 学力向上の研究成果発表

 熊野市立有馬中学校(松田元校長)で25日、令和3・4年度熊野市教育委員会研究指定の市学力向上支援事業における研究発表会が行われた。市内小中学校の教職員らが有馬中の事例から授業参観や研究協議を通じ、授業力向上を図った。

 有馬中では令和3年度から同事業の指定を受け、「『学ぶ喜びが実感できる』授業を目指して~『めあて、ふりかえり』『ICT機器』を活用した主体的・対話的で深いまなび~」を研究テーマに教育実践を推進。その成果を発表した。

 参加した教員らはまず、赤根友世教諭が指導する2年生の英語授業を参観した。授業は子どもたちに学びたいと思わせる「主体的」や、授業を聞くだけでなく生徒同士に対話させ思考を促す「対話的」、さらにそれらの学びから子どもたちの見方や考え方を働かせる「深い学び」を心がけた授業が展開された。

 英語の質問に産田神社など地元の場所や子どもたちに人気のキャラクターなど身近な素材を取り入れ、生徒たちも関心を持って楽しそう。生徒同士が市のALT(外国語指導助手)に地域を紹介する文章を相談しあって考えた。また、生徒同士で考えてもなかなか出てこない難しい文例などはタブレットを活用し取り組んでいた。

 授業参観の後は全体会へと移り、グループで研究協議。有馬中の脇本惠生教頭が研究報告した。最後は三重大学教育学部東紀州サテライト東紀州教育学舎の大野恵理准教授が講評し、これまで取り組んできた成果を活かした学びの実践に期待を寄せた。

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