情報を〝音〟にして届ける 御浜町「しおり会」 厚生労働大臣表彰を伝達

 御浜町内のボランティアグループ「しおり会」がこのたび、令和4年度ボランティア功労者に対する厚生労働大臣表彰を受賞した。表彰状の伝達式が20日に役場で行われ、会員を代表して下美穂さんが大畑覚町長を通じて、加藤勝信厚生労働大臣からの表彰状を受け取った。

 この表彰は、10年以上福祉分野等のボランティア活動、またはボランティア活動への支援を行っていて、その功績が特に顕著であると認められる個人や団体に対して、厚生労働大臣が行うもの。本年度、三重県からは個人部門で1人、と団体部門でしおり会を含む2団体が受賞した。

 しおり会は、平成3年6月1日に設立された。会員は汐﨑裕子代表ら30~70代の6人で、御浜町内在住の視覚障がい者や、高齢により字が読みにくくなった人に対して、町広報誌や社協だよりを朗読したりCDに録音して配布したりするなど、31年以上、毎月欠かさず情報や話題を〝音〟にして提供している。会員ごとに担当するページを分け、どうすれば聞きとりやすいかといった録音の方法など情報共有している。平成15年12月に三重県知事表彰(ボランティア功労)を受賞している。

 表彰式は12月13日に東京都台東区浅草であった「令和4年度全国社会福祉大会」の中で行われたが、しおり会は欠席していたため、今回の伝達式となった。

 表彰状を手渡し、大畑町長は「いろいろな団体で会員数が減少する中、31年以上、継続して非常に重要な役割を担っていただいている」と長年にわたる活動に感謝を伝えた。下さんは「自分の時間を使ってやれるので、コロナ禍でも続けやすいのが良いところ」と続けられる秘訣を話した。

 しおり会は、一緒に活動を行う会員を募っている。問い合わせ先は御浜町社会福祉協議会(05979・2・3813)。

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