新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)では、節分の日に飾ると幸福が訪れると伝えられる縁起物「吉兆(きっちょう)」作りが佳境を迎えており、20日から社頭で授与が始まった。大(長さ約80㌢)1本3000円、小(50㌢)1本1800円。
速玉大社によると吉兆とは「良いことのきざし」で良い事が起こるという意味。福神を迎えた木を吉兆といい、古くから節分(年越し)にこの吉兆を飾ると幸福が訪れると信じられてきたという。
吉兆は境内の山林で採った柳の小枝を宮司が剪定して束ね、職員と巫女が大福帳、小判、お守り、タイなどの縁起物をくくり付け、仕上げに直径約3㌢の赤、白、青、黄などの「もち花」を付ける。正月明けから作業を開始し、大を約200本、小を約800本奉製する。
なお、吉兆は希望者には郵送でも対応する。問い合わせ先は同大社(電話0735・22・2533)。