熊野警察署(西脇春樹署長)と熊野地区防犯協会(会長・河上敢二熊野市長)は10日、熊野市井戸町のイオン熊野店で110番の日の啓発活動を実施。買い物客らに110番の適切な利用や特殊詐欺被害への注意などを呼びかけた。
1月10日の110番の日にちなんだ啓発活動。同署の望月秀樹生活安全刑事課長や署員、熊野地区防犯協会の関係者らが参加。県警シンボルマスコットキャラクター「ミーポくん」も登場し、買い物客に啓発物品を配布した。
110番は事件・事故等の緊急通報専用電話。県内のどこから掛けても津市の県警本部にある「110番センター」へつながる。通報を受けた110番センターでは、警察官から事件や事故、怪我の有無、発生場所などの質問が順番に行われるので、落ち着いた対応を呼びかけている。
また、県警によると、急ぎでない相談や問い合わせの110番は緊急の事件事故への対応を遅らせることがある。このため、急ぎでない相談や問い合わせは熊野署(0597・88・0110)、紀宝署(0735・33・0110)など最寄りの警察署や、警察安全相談電話(#9110、平日午前9時から午後5時)への連絡といった適切な利用を周知している。
一方、令和4年10月1日からは110番映像通報システムの試行運用が開始された。110番通報者がスマートフォンやタブレット端末を使用し、事件・事故現場の映像や画像を送信することができるシステム。110番通報時に警察官が現場映像等の必要性を認めた場合、通報者に▽映像または画像に著作権を放棄すること▽GPSを用いて位置情報を取得すること▽第三者のプライバシーを不当に侵害することがないこと▽データ通信にかかる料金は通報者自身の負担になること―の4点の同意を得て、映像もしくは画像の撮影依頼を行う。
4点の条件に同意してもらった場合、110番センターから通報者のスマートフォンやタブレットにSMSで専用URLを送信。同意ボタンを押し、伝えられたアクセスコードを入力することで映像等の撮影・送信が可能になる。県警などでは「今後110番センター担当者が映像もしくは画像の提供をお願いすることがあります。可能な範囲でのご協力をお願い致します」と話している。