誇りと大きな夢を 熊野市二十歳を祝う会 167人の門出を祝う

 人生の新たな節目おめでとうございます―。熊野市は3日、市民会館で「熊野市二十歳を祝う会」を開き、167人の門出を祝った。

 成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、今年からこれまでの「成人式」の名称を「二十歳を祝う会」に改めて実施。会場には色とりどりの振り袖で着飾った女性や新調したスーツ、羽織袴の若者たち127人が続々と集合。華やかなムードに包まれた中、若者らが久しぶりの友人たちとの再会を喜ぶ姿が見られた。

 会場では新型コロナウイルス感染拡大防止のため検温や3密回避などが講じられた。式典は濱咲也花(木本中卒業)、濵口真尚(同)、仲森乃愛(有馬中卒)、桃原みのりさん(同)の4人が実行委員となって進行した。

 心の中での国歌斉唱に続き、主催者を代表し倉本勝也市教育長が「熊野市で生まれ育ったことを誇りとして生きて頂きたい。皆さんの門出を心から祝福し、お一人お一人の前途に幸多からんことを心よりお祈りいたします」と式辞。河上敢二市長は「大きな夢、高い目標を掲げ、実現に向けて努力を重ねて。夢や目標が高い壁を乗り越える道筋や方法を示してくれると思います。素晴らしい人生を築いて頂きたい」とはなむけの言葉を送った。

 来賓を代表し、鈴木英敬衆議院議員が自身の経験から「同じ間違いを二度としない」「今日できることは明日にせず今日やる」ことを助言し、若者にエール。久保智市議会議長も「出会いを大切に、人生を切り開いて。熊野愛を大切に」と祝辞を述べた。

 この後、出席者を代表し濵口、桃原さんがこれまで支えてくれた家族や地域への感謝を示し誓いの言葉。2人はそれぞれ地元で教職につきたいと夢を語り「熊野の一番の魅力は人と人との繋がりや人の温かさであると思います。20歳を迎えたこれからは自分たちが支える側として、この熊野の良さを守っていきたい。熊野市の人間として、一人の大人として恥じない行動をすることをお誓い申し上げます」と宣誓した。

 閉会後は密を避けつつ地区ごとに記念撮影を行った。

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