運命の最終選考は1月 21世紀枠候補校選出 木高野球部へ表彰状

 来春の第95回記念選抜高校野球大会の21世紀枠東海地区候補校に選出された木本高校(松本徳一校長)へ23日、三重県高校野球連盟の栗谷佳宏理事長と主催する毎日新聞社の津支局から斎藤良太支局長が同校を訪問。終業式後の全校生徒が見守る中、栗谷理事長と斎藤支局長から榎本和真主将と久保尊副主将へ表彰状と記念楯がそれぞれ手渡された。

 21世紀枠は各都道府県秋季大会で8強、加盟校が多い地区は16強入りした学校を対象に、困難の克服やマナーの模範、文武両道などを評価する甲子園の出場枠。今月9日に各都道府県の「推薦校」から、9地区の「候補校」を選出。東海地区は4校による選考の末、木本が「候補校」に選ばれた。

 今後は候補校9校から東日本(北海道、東北、関東、北信越、東海)と、西日本(近畿、中国、四国、九州)で各1校を選び、さらに地域を限定せず1校を選出。来年1月27日の選考を経て21世紀枠「出場校」3校が発表される。榎本主将と久保副主将は「13人ですが、質にこだわれば少人数の方が練習の量をこなせるので、僕たちは強みと思っています。候補校に選ばれて、話したことがない地域の方からも祝福されることが増えました。また、OBの方々は休みを削って練習の手伝いや試合を見に来ていただいており、甲子園に行って恩返ししたい。冬季で厳しい練習も増えましたが、キャプテンを中心に声を出して盛り上げ、助け合って良い雰囲気で頑張っています」と語った。

 栗谷理事長は「朗報をもたらせられるよう全力で頑張ります。過疎地域にありながら地元の13人で強豪校にひけを取らない戦いで県4強、地域全体の『木高頑張れ』という雰囲気、工夫して効率よく練習に取り組んでいる点が評価されました。また、センバツは投手力や守備力が問われるので、140㌔近い速球を投げる投手が2人いるのも強み。21世紀枠に選ばれていない14府県の1つが三重であり、今回こそぜひ選ばれたい」と力を込めた。

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