1月4日から運用開始 笑顔あふれる施設に 紀宝 鵜殿保育所が完成

 紀宝町立鵜殿保育所の新園舎が完成し、21日に竣工式が行われた。来年1月4日(水)から園児たちが新しい園舎で楽しい日々を過ごす。

 現在の鵜殿保育所は1980年に建築され、老朽化が進むとともに津波の危険性が懸念されている。このため、町は安心安全な学びの場を確保するため、町生涯学習センターまなびの郷近くに移転を決め、工事を進めていた。

 新園舎は海抜14㍍の高台にあり、鉄骨造平屋建ての耐震構造。敷地面積4594・71平方㍍、延床面積1211・5平方㍍。木のぬくもりが感じられるような構造で、0歳~5歳児まで年齢ごとに分かれた6つの保育室、相談室、中庭、広々とした遊戯室などを完備。玄関などには防犯カメラも配置している。費用は設計管理・工事・備品購入費合わせて8億7500万5千円。

 竣工式には関係者ら46人が出席。西田健町長や町議会の向井健雅議長、市川潔教育民生常任委員長、鵜殿保育所の上地悠太保護者会長、樫山早起カモシカクラブリーダー、辰巳尚区長会長、民児協の西村喜久男会長がテープカットした。

 式典会場となった遊戯室では、4歳児が「小さな世界」を歌い完成をお祝い。「すてきな保育所を作ってくれてありがとうございます」とお礼を述べた。

 西田町長は「児童が元気と笑顔に溢れ、健やかに成長できる保育所として安全安心な子育て環境の充実に取り組む」と式辞。施工に携わった財団法人三重県建設技術センター、宝龍建設、日新設計、夏山組三重支店、前地水道工業所、新宮電気工事、AQUA WATER WORKS、三重くまの森林組合に感謝状を贈った。

 鵜殿保育所の下地水香所長が「子どもたちの健全な育成と地域の皆様に親しまれるよう、地域に根ざした保育所を目指し、さらなる保育所の充実、子育て支援拡充に努めます」と謝辞を述べ、竣工式を終了した。

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