熊野市教育委員会では令和6年を目標に、五郷小学校を現在休校となっている五郷中学校の校舎に移転する計画案を進めていることが分かった。8日の大橋秀行市議の市議会一般質問で明らかになった。
大橋議員によると、五郷小は裏手の山が土砂災害警戒区域や土砂災害特別警戒区域となっており、昭和35年に建築された講堂は耐震性があるものの耐震化されていない。現在、五郷小では講堂を使用しておらず、体育の授業は五郷中学校の体育館を使用するなどしているという。
一般質問では、市教委の雑賀大策総務課長が「今年度、五郷小から五郷中への移転を想定した中学校の施設改修の設計業務を進めており、今後その設計内容を元に当初予算の査定を経て、学校や学校運営協議会委員のご意見を聴きながら環境整備を図ってまいりたい」と答弁。市教委としては令和5年度に五郷中校舎の環境を整備し、6年度から児童が新しい環境で学べる環境を整えたいと考えている。
現在、五郷中体育館は保護者や地域住民らがスポーツなどに利用している。倉本勝也教育長は五郷小学校が移転してからも、地域住民ら多くの人に中学校体育館を活用してほしい旨を語った。
五郷小学校にある学校給食共同調理場では五郷小、飛鳥小、飛鳥中の給食を調理しており、五郷小が移転した後も、五郷小にある既存施設を使用したい考え。