熊野市井戸町の大馬神社里宮「八幡様」の秋季例大祭が23日に執り行われた。今年も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、各町ダシの参加は取りやめたが、来賓を招待。河上敢二市長や谷川孝栄、藤根正典両県議、西脇春樹熊野署長らが参列する中、神事と祷渡しを執り行い、伝統の俵餅も奉納された。
神事では松原神楽保存会による獅子舞に続き、山東美晴宮司が祝詞を奏上し、町内安寧や五穀豊穣、新型コロナウイルスの終息などを祈願。いずれも井戸小学校6年生の大寺光莉さんと森岡由陽さんが浦安の舞、喜田杏奈、北仲茜璃さんが豊栄の舞をそれぞれ奉納した。
この後、神社総代会長の三角田愼二さん、祷屋代表の濱口恵史、浜田龍乗さん、次年度祷屋代表の北仲徹さん、来賓の河上市長や町内各団体の代表者らが玉串を捧げた。
神事後には盃の儀によって今年度祷屋の岡地町内会から、次年度祷屋の馬の戸町内会へと祷渡しが行われた。
山東宮司はコロナの感染状況が懸念される中で御祭礼が斎行できたことに感謝を述べ「今年は来賓の皆様にご列席いただき、舞姫も復活することができました。いつの世にあっても平穏で、皆様の絆の場、心のふるさととして、この里宮があるよう、今後とも努力していきます」と話した。