榎本正一会頭が勇退 新会頭に榎本義秀氏(榎本工務店) 熊野商工会議所臨時議員総会 副会頭は大崎、中谷、井本氏

 熊野商工会議所は10月31日、熊野市井戸町の熊野の宿海ひかりで臨時議員総会を開き、3期9年にわたって責務を全うした榎本正一前会頭の後任に、副会頭の榎本義秀さん(64、榎本工務店社長)を全会一致で選任した。任期は3年。

 臨時議員総会には会員約50人が出席した。榎本新会頭は、「その責任の重さを痛感し、身が引き締まる思い。もとより微力ではございますが、今後3年間、会員の皆様の要望に応えていくため、関係各位の皆様のお力を頂きながら会議所運営に取り組んで参ります」と挨拶。また、▽会員への経営支援相談と情報提供▽将来も安定した商工会議所運営▽財政基盤の更なる強化と政策提言―を掲げ「商工会議所は地域経済の様々な問題と向き合い、会員の皆様の身近で信頼できる存在でなければならない。副会頭、常議員・議員の皆さん、職員が一体となって諸事業活動に取り組んでいきたいと考えており、より一層のご協力、ご鞭撻をお願い申し上げます」と決意を述べた。

 同総会ではこのほか、副会頭に大崎順敬さん(60、大崎商店代表取締役)、中谷昇司さん(61、中谷代表取締役)、井本伊織さん(58、井本組代表取締役)を選任。専務理事には元市総務課長で平成31年から専務理事を務めている尾中弘明さん(63)を選任した。

 退任にあたって榎本前会頭は在任中の重点として掲げた「聖地熊野の産業化」、「会員の経営支援の強化」、「商工会議所の組織・財政基盤の強化」について振り返り「皆さんにご協力をいただき、一歩ぐらいは前に進める事ができたのではないか。本当に厳しい改革を行い、職員の皆さんには苦労をかけました。よく、ここまでついてきてくれた」と感謝。「これから全国的な人口減少、社会経済の転換などにより商工会議所は多くの課題を抱えると思いますが、素晴らしい新会頭の下、一致団結すべく皆様方のご協力をお願いします」とエールを送った。野地洋正前副会頭も「商工会議所の使命はこれまでになく重大さを増してきます。そのような時に、若手の会頭、副会頭がその使命を担っていただくことを大変嬉しく思います。引き続き、商工会議所に少しでもお役に立ちたい」と挨拶。前田衣代、榎本千恵さんから花束が贈られた。

 引き続き同所で懇親会を開き、大西浩文副市長、谷川孝栄、藤根正典両県議、久保智市議会議長、畑中新子副同、大橋秀行産業教育常任委員長ら来賓も訪れ、〝榎本丸〟の門出を祝福。市の経済振興へつながりを深めていた。

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