三重県立木本高校(松本徳一校長)の総合学科3年生10人が12日、熊野市木本小学校(川﨑奈保美校長)で外国語活動を行った。同小の5、6年生児童に英語やコミュニケーションの楽しさを伝えた。
木本高校総合学科で「国際英語」を選択している生徒が、これまで学んだ英語がどれだけ使えるかを試しながら、知識や発音を再確認するとともに、教える難しさを経験しコミュニケーションを高める目的で例年、実施しているもの。高校生と一緒に勉強したという経験を「英語を学ぶことは楽しい」「しっかり勉強して自分もあんな風になりたい」という思いにつなげ「ことばとしての英語」を理解してもらい、コミュニケーション力を高めてもらおうという狙いを込めている。
木本高校の生徒たちは木小5、6年生の教室に分かれ英語授業を展開。同高校にある三重大学東紀州サテライト東紀州教育学舎のスタッフも協力した。
高校生や児童はお互いに英語で自己紹介すると、早速、ウェザーじゃんけんに挑戦した。晴れ、曇、雨の3つの天気をジェスチャーで表現するゲームで、子どもたちがすっかり高校生たちと打ち解けた。
続いて、1~12月や日にちを英語で発音する練習を行い、誕生日の順番に並び輪をつくるゲームを楽しんだ。名前や好きな事を英語で話し合い、前の人について紹介する〝他己紹介〟も行われた。
小学生の前で英語が使えるか緊張しながら準備してきた高校生たちは「喜んでもらえたみたいで嬉しかった」と話した。児童たちも年齢の近いお兄さんやお姉さんたちと楽しく英語を学習していた。