熊野市二木島町出身で、元人気ロックバンド「クールス」のピッピこと、水口晴幸さんが企画、主催した音楽イベント「A―KUMANO―MEETING vol5」が3日、磯崎町の井内浦農村公園で開催され、全国各地から大勢のファンやバイカー、音楽愛好者らが訪れた。
水口さんが8年前に「全国ではバイク仲間らが数百人、数千人集まる野外イベントがたくさんある。それをやっている町は活性化している。熊野市でも開催し、郷土の活性化につながれば」と開催。毎回、全国から大勢の人が訪れ、盛り上がりをみせているが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年と一昨年は中止に。今回3年ぶりの開催となった。
この日は心配された雨も上がり、最高のイベント日和に。朝から、遠くは九州をはじめ、四国、大阪、名古屋、静岡、東京、千葉、富山、金沢などから車とバイク約200台が井内浦農村公園に集結。目の前に海が広がる会場に感動していた。
十分な新型コロナ感染対策がなされた会場には、全国各地の飲食店やアクセサリー店が軒を並べ盛況だった。ステージでは、「THE MEMPHIS」や「・・・ing」、「The Climax」など全国のライブハウスで活躍する人気バンド7組が続々と演奏。そのパワフルなステージに観客から大きな歓声を浴びた。
最後は水口さん率いる「水口晴幸wish Theworking Class rock ‘n’ rollband」が登場すると、観客は興奮状態。水口さんのしびれるサウンドに、身を乗り出して踊る光景も見られ、最後まで大盛り上がりだった。
水口さんは「コロナで大変な世の中だけど、コロナに負けないようにしなきゃダメだ。これからも郷土のためにこのイベントを続けていきたい」と話していた。