熊野市有馬町、花の窟神社(山川均宮司)では、10月2日(日)の秋季例大祭で張り替える「大しめ縄」の縄なえ作業について、多数の協力を求めている。
山川宮司によると同神社では毎年2月2日と10月2日の例祭で、氏子や町民らがもち米のワラで編み上げた大しめ縄を新しいものに交換する古式ゆかしい「お綱掛け神事」を執り行っているが、新型コロナウイルスの感染拡大により令和2年の秋以降お綱掛けは取りやめに。神事のみの斎行が続いていたが、今回はお綱掛け神事も〝復活〟するという。
縄なえは例大祭を前に毎回、有馬町の各町内会が持ちまわりで縄を編んでいるもので、今回は羽市木、上地、堀池、清水川、中里、千歳地区が奉仕。しかし、昨今では縄をなえる人が非常に少なくなっていることから、町内外から協力を募っている。
縄なえ作業は18日(日)午前8時から、同神社前のお綱茶屋駐車場横で行う予定。同神社では「お綱作りには『わらスグリ』『わら打ち作業』及び『縄なえをする人』など約100名の男女の人手が必要です。マスクの着用等コロナ感染防止対策にご理解のうえ、町内外から沢山の方々のご協力をお願いいたします」と呼びかけている。
山川宮司は「全国的に神事が行われるようになったことから、総代さんとの協議のうえで対策をとりながらお綱掛け神事も行うこととなりました。お綱掛け神事につきましては、密を避けるため人数制限を行うなど感染防止対策を徹底しての斎行となりますので、ご理解をよろしくお願いします」としている。
※写真は以前のお綱かけ神事の様子