熊野市五郷小学校(濱野修二校長)の5・6年児童5人が2日、同町の水田で稲刈り作業を体験。「ふる郷創生実行委員会」の大橋秀行世話人と五郷婦人会(中畑琴美会長)有志のアドバイスを受けながら、児童たちがカマを手に次々と稲を刈り取った。
これまではJA三重南紀の協力も得て行っていたが、新型コロナウイルスの影響などもあって規模を縮小。五郷地区地域まちづくり協議会(中畑興二会長)の協力を得た子どもたちや移住者とでつくる地域農業体験事業で、小学校の社会科や総合的な学習の一環として実施した。
作業開始にあたり世話人の大橋さんが「今日は5俵(約300㌔)の収穫が目標です。カマは稲の根元に近い部分へあて、下から上へ斜めに切るように使いましょう」などと指導。婦人会員らからの手ほどきを受け、小学生が協力し合って黄金色に輝く稲穂を次々と刈り取っていった。
また、コンバインによる収穫作業も見学するなど、児童たちは実りの秋を実感した様子。6年生の澤田果奈さんは「田植えの時から3ヵ月と20日間で大きく育っていてビックリ。稲刈りは楽しいし、食べるのが楽しみです」と話していた。
大橋世話人によると収穫した米は全校児童や教職員らに3㌔ずつプレゼントする予定という。