全国の高校生がビジネス手法を用い、地域課題解決への取り組みを発表する第7回全国高校生SBP交流フェア「2022SBPチャレンジアワード」に紀南高校がエントリー。2年生の石垣茅愛、桐本梨月さんが地元企業と連携したお菓子作りや道の駅とのコラボレーションイベントなどをPRした。
同アワードには全国から26高校が参加。7月30、31日、8月20、21日の4日間、グループに分かれオンラインで発表する。紀南高校は7月30日にあったプログラム1に登場。「きにゃんプロジェクト」と題し、全国で2番目にコミュニティ・スクール指定を受け、地域とともに様々な活動を続けていることを発表した。
石垣、桐本さんはインターンシップはじめ東紀州学、「地域産業とみかん」など地域と連携したユニークな授業、ボランティア活動などを紹介。熊野エリア道の駅協議会と生徒会がコラボレーションしたお菓子やTシャツ開発の成果を示した。
これら商品は道の駅で販売されており、生徒たちの「やればできる」という自信に繋がっており、石垣さんらは「味やサイズが増え、イベントでの販売などで多くの方の笑顔を見ることが出来ました」と話した。
10年前の紀伊半島大水害を教訓に、地域住民との合同防災・避難訓練などの取り組みも説明。2人は三重県学校防災ボランティア事業に参加し、東日本大震災の被災地を訪れた経験から「誰もが避難しやすい町づくりが必要。今年、避難先がひと目で分かるピクトグラムを作成したい」と力を込めた。
発表の最期に石垣、桐本さんは「今までの取り組みを通して『地域の応援と支えで、私たちのアイデアは形になる』ことがわかりました。これこそが『コミュニティ・スクール』の最大の強み。紀南高校のキャッチフレーズは『しんじろ!ちから』です。自分たちの力を信じて取り組んでいきます。応援よろしくお願いします」と呼びかけた。
2人は発表に向け1ヵ月以上、地域の協力も受けながら準備や練習を重ねてきた。石垣さんは「看護師を目指しているので、話す力やコミュニケーション能力を高めたいと参加しました」。桐本さんは「紀南高校の魅力を多くの人に知ってもらいたかった」。発表を終え、2人は「緊張したけどいい経験になりました。上手く説明できたと思います」と笑顔で話した。